「コッツウォルズへの旅行」の巻

2008年5月3日〜4日 晴れ時々曇り、一時雨

イギリスに入国してから早5ヶ月が経過し、かなり慣れてきた我が家。これも一重に私たち一家を支えてくださっている皆様のおかげです。ありがとうございます!

ということで、慣れてくるとちょっと旅行とかに行きたくなりますよね?そんなわけで、我が家も旅行へ行ってきました。記念すべき英国での初旅行は、コッツウォルズ(Cotswolds)地方です。地球の歩き方や、その他の本などを見ても、コッツウォルズはとてもいい、と書いてあったので、泊まりで旅行に行くのならまずはここ、と決めていました。


土曜日は涼佳の日本語補習校があるので、お昼から出発です。ママお手製のお弁当を作ってもらって、涼佳が帰宅してすぐに出発しました。

まずは高速M40で「オックスフォード(Oxford)」を目指します。天気を随分心配していたのですが、絶好のドライブ日和となり、快適なドライブを楽しめました。写真は車の中からママが撮影した一枚です。ところどころに黄色い菜の花畑が広がっていて、景色が楽しかったです。オックスフォードには1時間とちょっとで到着しました。意外と近い!

オックスフォードは駐車できそうな場所がなかったことと、あまり時間もなかったので、今度また訪れることに決めて早々に出発。最初の目的地である「チッピング・ノートン(Chipping Norton)」を目指しました。


このチッピング・ノートンを希望したのはママ。なんでも雑誌に載っていたどうしても行きたいアンティークのお店(写真)があるので行きたかった、ということでした。行ってみると、これがなかなか面白いお店。


中はこんな感じで古いものなどが沢山並んでいたのでした。まるでガラクタのようなものから、とても高価そうなものまで、本当に色々あって面白かったです。ママはいくつか掘り出し物?を見つけたようで、目的の一つは無事達成されたのでした。




そしてチッピング・ノートンを出発して、しばらく行くとこんな景色が。

この後、ずっとこんな景色が広がっている世界へ突入してしまいました。ずっとため息の連続という感じで、本当に癒されます。心のお洗濯ですね。


次の目的地は「ボートン・オン・ザ・ウォーター(Borton on the water)」です。ここには小さな小川が流れていて、その上にかわいらしい橋が数本架かっているのが特徴だとのこと。写真などで見るととてもキレイそうなので、初日はここを最大の目的地として考えていたのでした。


到着してみると、小川と芝生が絶妙にマッチして、とてもいい雰囲気の街が広がっています。観光客っぽい人も大勢いましたが、この景色だとそれも納得です。レストランには日本語メニューあります、なんて書いてあったりして、日本人も多いんだろうなぁ、というのが微笑ましかったです。


また、川辺には沢山のカモがいて、しかも人間慣れしているのか、近づいても全然逃げません。おかげさまでこんな近くから撮ることもできてしまいました。ナイス!カモちゃん。



涼佳はズボンをまくって川に入って遊んでいました。水は結構冷たかったようですが、カモを追いかけたり、なんだか楽しく遊んでいたようです。沙和は少しだけ足を水に着けたらもう満足だったようです。この、意気地なし!



しばらくボートン・オン・ザ・ウォーターでのんびりした後、街を出発。いよいよ本日の宿がある「グロスター(Gloucester)」を目指して車を進めます。途中で道端に駐車場があって写真を撮れそうな場所があったので、集合写真撮ってみました。

車に置いてのセルフタイマーだったのでちょっと向きが今ひとつですが、でも風景などの雰囲気は感じていただけるのではないでしょうか?

この時点で17:50頃です。まだまだ明るい時間です。しかしこの後で大きな落とし穴が待っているとは、この時点では誰も気がついていなかったのでした。。。



で、グロスターにどんどん進んで行ったわけですが、今回はHoliday Innにお世話になることになっていました。パパが事前にネットで予約しておいたので準備は万端です。万端だったのですが、住所を控えてくるのを忘れてしまったことに、途中で気がつきました。ちょっぴり焦るパパ。

予約した時に地図も見ていたので、その勘を頼りに車を走らせ宿を探してみたのですが見つからず。。。途中でガソリンを入れたので、その時に店員さんに「この辺にHoliday Innありません?」と聞いてみたもののわからず。。。車内に絶望的な空気が流れます。お腹が空く子供たち。焦るパパ。結局、会社の同僚くんに電話して、所在地をネットで調べてもらって教えてもらっちゃいました。いやー、いてくれて良かったです。本当に良かったです。ありがとうございました。結局19時過ぎになんとか宿にたどり着き、無事にチェックインすることができたのでした。この時点でホッと一安心。

写真は無事に着いて嬉しさのあまりとりあえず撮影したホテルです。カーナビがあるからって油断しちゃダメですね。皆さんも気をつけましょう。。。


さらに悪夢は続きます。夕食はホテルじゃ味気ないから、なんて思ってどこか街に行って食べるつもりでした。で、グロスターにも行ってみたのですが、なんだか街が閑散としていてあまり良い雰囲気じゃなかったのです。仕方がないので少し遠いけど「チェルトナム(Cheltenham)」に行ってみよう、ということで、ホテルにチェックインした後に出かけました。

チェルトナムは雰囲気の良い街だったのですが、レストランは予約なしでは入れず。。。結局暗くなった後(21時頃)にホテルに戻ってきて、ホテルのラウンジでおそーい夕食を食べました。しかも味的にはちょっと微妙な感じでした。皆さんも夕食は予約しておかなくちゃダメだということを覚えておいた方がいいかも知れません。。。

こうして、なんだか微妙に長い一日が終わったのでした。





明けて2日目。朝8時過ぎにホテルの朝食バイキングを堪能して満腹な我が家の面々。

天気は残念ながらかなりの雨だったのですが、とりあえず食後のドライブということで、再度グロスターへ行ってみました。昨日の夕方に街を見たときの印象はあまり良くなかったのですが、ここグロスターにはハリーポッターの撮影で有名になったグロスター大聖堂という立派な建物があります。昨日も遠くからは見たのですが、もう少し近くから見えるかな?ということで行ってみたのでした。

で、近くまで行ったら雨がやんで、しかも中に入れるっぽかったので、車を停めて中へ行ってみることに。駐車場は日曜日だったので無料だったのが嬉しかったですが、大聖堂では£5ほど寄付して中に入りました。


この大聖堂は外から見ても、中から見ても、とても立派でした。。。右上の写真の場所がハリーポッターで一躍有名になった回廊だそうです。だそうです、というのは、実はハリーポッターはほとんど見たことがないのでよくわからないからです。今後少し勉強したいと思っています。てへ。

この大聖堂の嬉しいところは内部でも撮影可ということでした。日曜日ということもあり、奥のほうでは厳かな礼拝が行われていたので全てを見ることは出来なかったのですが、賛美歌なども聴けて本当に良かったと思います。



大聖堂を満喫した後、一度ホテルに戻って11時ちょっと前にチェックアウト。そして次の目的地である「バイブリー(Bibury)」を目指してドライブです。


のんびり走って40分ちょっとくらい過ぎたところで、バイブリーに到着です。ここは多くのガイドブックで一番キレイな村、と書かれていたので期待していました。で、この写真をみていただければわかるとおり、とてもキレイな場所でした。。。コッツウォルズで人気のある場所には小川が流れているのかな?なんて思いました。町並みと、小川とが絶妙なコンビネーションを見せてくれるんだと思います。



ここでも車を停めて、しばしお散歩です。この写真の場所は特に有名な場所っぽいですが、後ろに車が停まっていたのが残念でした。ちなみに有名な場所だけあって観光客の数も相当多かったです。その辺は日本もイギリスも一緒ですねぇ。ちなみに写真に映っているのはサルではなく、涼佳です。


さらに次の街「レイコック(Lacock)」を目指します。バイブリーを出たあたりで12:30頃だったので丁度お昼時でした。さて、お昼はどうしようかなぁ?なんて思いながら車を走らせていると「TAVERN」と書かれた看板を発見。あれ?今調べてみてわかったのですが、これって居酒屋とか、そういう意味なんですね。。。すっかり食堂とかそういう意味だと思っていました。


で、食堂だと思ったので細い道を行ってみることに。すると「ケンブル(Kemble)」という鉄道の駅があり、その駅の脇にパブがありました。この駅がまた何にもないところに突然駅がある、みたいな駅で、なんだかよくわからない説明ですが、そんな感じでいい味を出していました。

恐る恐るこのパブに入ってみると、昼間っから沢山の大人たちがお酒を飲んでいます。まあ日曜日なので仕方ないでしょう。店主に食事が出来るか聞いてみると「ローストビーフかローストラムしかないけど、大丈夫?」と聞かれました。写真とか見ていないのでよくわからなかったのですが、とりあえず値段も聞かないでOK、ビーフプリーズとだけ言い、席に案内してもらいました。


席は窓際で少し隔離されたような場所。ここがパブだということを忘れてしまいそうなくらいいい場所でした。少しおめかしする涼佳さんです。




そして出てきたのがこちら。多分£6くらいだったと思います。タップリ温野菜にママ感激。ジューシーなお肉に涼佳感激。結局何気なく入ったパブでしたが、納得のお昼ご飯を堪能することができたのでした。
後で知ったのですが、日曜日にはサンデーローストと言って、こういうメニューを出すパブが多いようですね。これまで食べたことがなかったので知りませんでしたが、何しろ感激の料理だったのでした。



そして、14時前くらいにケンブルを出発し、レイコックを目指します。40分くらいのドライブで到着。まずはアイスクリームを食べてから街をまた散歩しましたが、ここもママお目当てのお店が。


Tea room でお茶をしたかったそうなのですが、店内が一杯だったことと、雨が少し降ってきてしまったことで残念ながら断念。でも入り口に置いてあった自転車の写真や、お店の写真は撮れたので満足だったようです。



レイコックの街をグルッと一周散歩した後、今回の旅の最終目的地である「バース(Bath)」へと向かいました。レイコックを15:40頃に出て、30分ほどで到着です。どこに駐車すればいいのかよくわからなかったので、とりあえず街のスポーツセンターのようなところに駐車して街へ歩いていくことに。少し歩くとこんな景色が飛び込んできました。


あれ?すごくキレイじゃない?と、見てみて初めて言われていたことの意味がわかりました。いろんな方から「バースはキレイでいいよぉ」と言われていたのですが、この町並みのことを言っていたんだ、と納得です。

で、バースと言えば、ローマンバス。ということで、とりあえず行ってみることにしました。

まあ何にしろ、観光客の多いこと多いこと。多分イギリス国内のみならず、ヨーロッパ各地から観光客が来るんだろうなぁ、と推測できます。この写真が Roman Baths の入り口です。最終入場は17:00だったのですが、なんとかギリギリセーフ。やったー、なんて思って入場料を見てみると。。。

家族で£30とか書いてあります。少し悩んだのですが、

なんだか沢山人がいるし、
とっても有名な場所だし、
今度いつ来られるかわからないし、
入らないで帰ったら後悔しそうな気がするし、

ということで思い切って払って入ってみました。で、感想ですが。。。




ま、遠くから来たなら入ってみてもいいけど、そんなにオススメではないなぁ、というのが本音でした。歴史的な遺跡だというのはよくわかるのですが、その割に随分ハイテクが導入されていて、その設備投資の費用がかかりすぎているから入場料が高い、みたいな感じにしか思えませんでした。遺跡だけ見せてくれればいいのいなぁ、なんて、文句を書いているとどこまでも書けちゃいそうなので、この辺でやめときます。

ただ、古代の温泉であるこの場所を見たらまあ入って良かったかな?と思ったりもしました。何事も経験ですね。



  

Roman Baths は結局1時間もいないで出てきてしまい、その後街中を探検しつつ、お夕飯をピザ屋さんで頂いたのでした。しかし街の中がどこもきれいだったのには本当にビックリしました。また機会があれば着てみたい場所の一つです。

バースを19:15頃に出発し、自宅に着いたのは21:50頃でした。約2.5時間ドライブ。ノンストップで頑張りました。



ということで、あっという間の1泊2日の旅でしたが、多分500km以上運転したので結構疲れました。また、各所で都度散歩ということで、相当歩いたのではないかと思います。そんなこともあり、疲労度はマックスでしたが、きれいな景色も堪能できたし、楽しい場所もいろいろ巡ることができたので、とても良い旅行だったと思います。

子供たちにはあんまり面白くなかったかな?なんて心配もしたのですが、聞いてみたところ、結構楽しめたようで本当に良かったです。特に沙和ちゃんは小さいながらもほとんど歩いてくれたので助かりました。いつの間にか成長しているんだなぁ、と実感。涼佳さんもバースの最後の方では疲れてダラダラでしたが、でも良く頑張ったと思います。


そんなわけで、贅沢な旅行は出来ませんが、Holiday Innなどを上手に使ってこれからも旅行したいなぁ、と思うのでありました。


(レポート かる)


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